皆様には大変お世話になり、さらにとても綺麗なオーロラを見せて頂き大変ありがとうございました。
自宅での日常に戻って休暇中の仕事を取り戻すことに追われてるうちに、あっという間に半月以上が経ってしまい、お礼を申し上げるのが遅くなってしまいました。
  若い頃には旅人宿やライダーハウス泊りだけでなく駅寝やバス小屋寝もやっていたバイク乗りも今は昔で、最近の旅行は国内でさえジェットで飛んでレンタカー と堕落してしまいました。 今回は実は、いい歳になってからの遅まきながらの新婚旅行(皆様には旧婚旅行かフルムーンかと思われてたでしょうが、勤務先へ の届出は結婚休暇です)でした。とはいえども、ツーリングライダーがとうとうパックツアーを利用するまで落ちぶれたかという気持ちも少なからず内心にあっ たのです。しかし、今は本当にパックツアーで良かったと思いました。それは初めて同然で不慣れな海外旅行であったこと、最終日に綺麗なオーロラが見られた こと、その他の理由もありますが、一番の理由はスタッフの皆さんが海外でイキイキと頑張っていらっしゃる姿を見たことでしょう。もてなされる側で海外に行 くのではなく、おもてなしする側で海外に行き活躍される姿を見て、最近の若い者はー、素晴しいなーというのが素直な感想です。歳を重ねだんだんと磨り減っ ていくことを実感している者にはその大事さが分かる、みなさんのバイタリティー、ファイト、行動力、若さがとても印象に残りました。長年の勤め人生活に追 われ続けていてすっかり忘れかけていたものを少し思い出したような気がします。

 犬ぞり体験をしてから、オプショナルツアーの案内書の中 にバックという名前の犬ぞり犬の物語のことが書いてあったのを見て、50年近くも前の私が子供の時に図書館の本で読んだ記憶が少しずつ戻って来ました。帰 宅してネットで見てみるとうっすらと記憶していたとおり「荒野の呼び声」または「野生の呼び声」というジャックロンドン原作のものでした。図らずもその物 語の舞台がクロンダイク支流域でした。ドーソンやユーコン川の地名もその時に覚えたのでしょう。その後1969年に新田次郎のアラスカ物語がラジオ小説ド ラマで放送されていたのも思い出しました。
 オーロラ=極光というのを知ったのも確か小学生の頃で、その頃から一度見たいと思っていました。かね てから海外に行くなら先ずオーロラと思っていたのですが、その理由は潜在意識の下でこのような理由があったのだと帰ってから気づいたのでした。単にオーロ ラ観光のつもりでしたが、ユーコンは私につながりのある所だったことに驚いています。今度は頭の上のオーロラカーテンを見てみたいと欲を出してまた行きた いと思っています。
 オーロラをバックに記念の写真が撮れるとは当初あまり期待していませんでしたが、望外の写真が撮れました。最後の日に一番のオーロラでしたのでセンターから戻ってから空港への出発までの僅かの時間に記念写真をご準備いただき大変ありがとうございました。